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help リーダーに追加 RSS 超高齢化社会に挑む「高島平モデル」シンポジウム 10月20日大東大で開催される

<<   作成日時 : 2007/10/22 18:47   >>

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◇高島平を元気に! 10月20日、大東文化大学(高島平1)で「超高齢化社会に挑む『高島平モデル』〜大学・地元住民・自治体でつくる多世代共生・共学の世界〜」シンポジウム(主催/大東文化大学環境創造学部、後援/板橋区)が開かれ、それぞれの立場から地域の文化・健康・教育を創出する具体策と方向性を探りました。地域住民も多数出席、大学と地域との本格的な連携が始動しました。

◇かつて東洋一と謳われた高島平団地は誕生35年を迎え超高齢化の波に洗われています。板橋区集計住民基本台帳(10月1日現在)によると、団地のある高島平2、3丁目の高齢者(65歳以上)比率はともに30%に迫り、全国平均21・2%(総務庁3月1日現在確定値)を上回る2020年推計値29・2%(国立社会保障人口問題研究所5月推計)に近似します。高島平団地には近未来の日本の縮図があるといわれます。

◇一方、少子化による大学全入時代に大東大も特色ある大学づくりを求められ、地域の諸課題に向き合い教育と社会貢献を通じ「地域とともに存立する大学」の実現を掲げます。大学の力が高島平団地再生に発揮されることになります。
和田守学長は特別講演「新しい高島平像を求めて―私の地域連携教育論」で、「新しい公共」を説き、個人、事業者、団体などが担い手となり行政と協力して地域課題に取り組む「協働」の仕組みの必要性を示し「大東大は一員として仲間に入れて頂きたい」としました。

◇パネルディスカッションにさきがけ、福島斉准教授の問題提起は「元気な高齢者」の実相を浮き上がらせます。高島平3丁目団地で高齢者にアンケート調査を実施して、建物タイプによる健康状況の把握を試みました。「老化は足から」といわれていますが、調査ではエレベーターの有無で外出行動は規定されず、5階建団地の最上階の人の「とじこもり」(外出は週1回以下)は0人、さらに階が上がるごとに通院なし、階段手すり不要などの割合が増加して健康ぶりを示します。山登りならぬ、日常の階段の使用が身体機能向上に寄与しているようで、「寝たきり予防には、健康維持や建物の改築だけではなく、コミュニケーションの場を提供できる環境が高齢者のニーズ」と結びました。福島准教授の膝イタ体操講座に積極的に参加する高島平シニアの様子からも、そのお達者ぶり≠ヘ垣間見えます。

◇大学、地元住民、自治体を代表するパネリストによる討論「多世代共住『高島平モデル』の具体化に向けて」は、高島平地域での意欲的な取組みや課題が明らかになりました。
板橋区教育長・北川容子氏は少子化による小学校の統廃合と児童数の減少を報告、学校を活用する地域活性化に期待を込めます。また、子どもたちの課題発見力と解決力を養う総合的学習にこそ地域の人の力を貸りたいと訴え、板橋区の教育目標に「学校は地域のコミュニティーの核」を据えると明言、高島平の学校は地域と手を結びたいとも語りました。環境教育を進める地域の小学校に、ぜひ大東大環境創造学部の学生に入ってきて欲しいとのラブコールも。かつて高島平団地居住者だった北川氏から、新たな公立学校づくりへの熱意が伝わってきました。

◇韓国人のパク・ヒャンミさんは介護ヘルパーとして高島平を基盤に働くなかで、国籍を超えた交流と信頼の醸成の過程を披露。家族のように可愛がってくれる独居や生活保護を受ける利用者にいつも感謝しているといいます。また、日本人と同一労働、同一賃金に徹している雇用主の処遇が仕事に誇りを持たせたひとつの理由だといいます。介護保険制度への私見、日本語能力の習得、文化・社会への理解を通し「介護は創造的で楽しい仕事」と自信をのぞかせるパクさんは「超高齢化社会の日本が世界一のモデル国になってほしい、まず高島平団地がお手本に」と締めくくりました。日韓の歴史を乗り越えるしなやかな共生が実現しています。

 ◇「高島平の代表選手」と紹介された、NPO高島平地区小地域ネットワーク代表・堀口吉四孝氏は世代間交流の取組みを話します。15年前、高齢化に備えて活動を始め試行錯誤を重ね「地域が学校を支援する」目的で高2小に拠点を構えられたことにより、活動範囲が広がったといいます。福島准教授との協同で実現した高齢者対象の膝イタ体操公開講座は大きな反響を呼び、さらに子どもたちの大江戸ダンスへの導入につながり「文化」として成立したのではないかと連携の効果を評価。大学生の参加も促しました。大江戸ダンスはじめ、高島平のコミュニティーづくりを精力的に進める堀口氏の活動の軌跡を知る有意義な機会でもありました。

◇最後は同大4年生の井上温子さんから、留学体験をもとに主宰する英会話教室での学びあいの成果を発表。教室を通じ自尊心の芽生えや居場所の確保ができ温かい空間つくりが実現できたことから、人と人との接点ができる場が地域の中で求められていると提言。これから高島平団地内に作られる学生主体のコミュニティーカフェに期待を寄せ、長期間持続可能な運営を求めました。現役学生ならではの視点に好感が持たれました。

◇高島平再生へのシンポジウムは、質疑応答を経て終了。コーディネーターの白山肇教授は「身体と心の健康と教育の創造」を目指していきたいと展望を述べ締めくくりました。なお、この一連の取り組みは特に優れた教育改革プログラムに文部科学省が財政支援を行う「現代GP(Good Practice)=優れた取組み」に採択され、むこう3年間継続されます。
 
◇5万人が住む高島平地域の中心にある団地は超高齢化と少子化に直面していて、諸課題の解決は待ったなしです。高島平団地再活性化の成否は日本の将来像を投影するといっても過言ではありません。すでに始まっている取組みは、さらに広範な人々の連携を得て必ずや希望の見える到達点を踏むものと確信できます。民・学・官――高島平の持つ潜在力は、新たなまちづくりを創造します。高島平第2幕へ。うねりが聞こえるシンポジウムでした。(高島平きものしんぶん編集長・三井真)






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◇高島平団地の誕生過程を見てきた、成増で生まれ育った坂本健板橋区長(48)は団地が抱える超高層化、超高齢化、核家族化を3大問題ととらえ、これまでの利点が欠点に転化したとし世代循環のない環境は今日的問題だと指摘。高島平の歴史と文化をふまえ、共存しながら交流できる魅了的なまちづくりを区民とともに考えていきたいと表明。また、同様の問題は板橋区全体にも及ぶとし地域発展のために尽力すると強調しました。
 

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